魚の目治療.com » 可動域を維持するために

可動域を維持するために

変形性膝関節症では、膝を動かすことができる範囲、つまり膝の可動域が狭くなってしまい、変形性膝関節症のこのような状態を放置するといつまでたっても膝を使用することができず、歩くこともままならない状態になってしまいます。

このため、変形性膝関節症の痛みが無い状態で特にするべきことが、リハビリです。最低限でも、その時の状態でまだ存在している関節の骨や軟骨組織の可動域を維持しなければなりません。

また、拘縮を予防し、運動の知覚を維持して、筋肉の弾性も維持するために、このリハビリは大切な変形性膝関節症治療のステップとなります。

膝の関節や筋肉は、体を単に動かす時だけ働くのではありません。足が地面についている状態や、関節自体がどれくらい曲がっているか、などの情報を脳に伝えるためのセンサーとしても機能します。また変形性膝関節症がひどくなると、じょじょにこのセンサーの機能が衰えてきます。

このことから変形性膝関節症のリハビリでは、関節や筋力の可動域の制限にプラスして、このセンサーの機能を改善することも大切になってきます。

変形性膝関節症が発症し関節炎が起こり、関節の動きが制限されてくる状態を、ROM制限と言います。このROM制限は、長期の安静を持続させることでますます強固になってきます。

変形性膝関節症の痛みが大きい場合は、他動的な訓練をします。主には介護者が補助をしながら、膝を段階的に動かす方法などです。また自動的なものも行いますが、限りなく愛護的にする必要があります。

人工関節術を適用した後のリハビリは、その関節そのものがゆるむことを避けるためにも大切です。可動域がせまいままだと、その分人工関節にかかる負荷は増えますので、ゆるみも比較的早期に出てしまいがちです。

また一般に、問題が起こるのはこのような症状だけではありません。変形性膝関節症初期の段階でも、脊柱や胸椎の伸展性が損なわれることが多くあります。膝を使わないことで筋肉の可動域も縮小しがちですので、様々な部位の調子を見ながらできるだけ多くの種類のリハビリを試行することが大切です。